1. CONVERSE TOKYO
  2. インタビュー KURO

日本の歴史と伝統を受け継いだ職人の技術による、
こだわりのモノづくりを軸としたコレクションを
展開しているブランド『KURO』とコラボレーション。

CONVERSE TOKYOとKUROの
各店舗と、公式オンラインストアにて4/23より発売。
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デザイン、品質ともに徹底的にこだわり抜かれた
メイド・イン・ジャパンデニムを中心に展開するKURO。

ブランドの成り立ちや、こだわりのデニムについて、
おすすめのコーディネート等
KURO Director/Designerの八橋佑輔さんに詳しくお話を伺います。

Q. KUROがどのようなブランドか、またKUROといえばデニムアイテムが代表的だと思いますが、展開される事になったきっかけ等、今一度成り立ちを含めて教えて下さい。

A.
KUROのアイデンティティーはメイドインジャパンにこだわったモノづくりです。
ミニマルで構築的なデザイン、シルエットが独特でファッション感の強いデニムアイテムを中心に提案しています。
加工を施した製品や素材が多いので、年間を通して日本全国の工場に足を運んで熟練した職人たちと細かく意見をぶつけ合うことで実現できるプロダクトを展開しています。
フィロソフィーというかブランドのキャッチコピーとして「本物を着る、文化を着る」ということを掲げています。
熟練の職人たちと、1からではなく、0からつくりあげることを念頭に置き創造しています。
そうした生産背景やカルチャーを大切にしながら、良いものを作っていこうという信念のもと、出来上がる洋服たちは、「文化を着る」というブランドコンセプトにふさわしいアイテムが揃うと思っています。
また常に、新しい素材の開発や、洋服の新たなクリエイションの可能性、表現方法に挑戦しています。

Q. 今回CONVERSE TOKYOとコラボしたいと思っていただけた理由やきっかけをお聞かせください。

A.
これまでも世界中でデニム、古着をたくさん見て、買って、穿くことが多かったのですがいつも側には必ずコンバースがありましたし、実際コンバースをよく履いていました。
僕にとってまずコンバースのシューズは身近な存在であり、その中でも星のマークへの憧れが強く、いつかデニムと絡めてモノづくりをしたいという思い入れは強くありました。
CONVERSE TOKYOのブランドスタート時からの成り立ちやブランドの考えるファッション感についてディスカッションを重ねていく中で、クリーンな印象の店舗や、ミニマルでシンプルなイメージに、アクセントになるアイテムをプラスすることを考えてスタートしました。

Q. デニムを作るうえで拘っているポイントやKUROならではの特徴などありますか。

A.
デニムはよく”生物”なんてことをファッション業界などで言われたりするのですが実際にその通りで、加工した後に表情がかなり変わることや、穿きこんでいったその先や、気候や時期によっても表情が変わります。
それぞれの特徴をふまえて経年変化を想像し、あえて癖のある素材を選ぶことで過去にあまり作られていないデニムのクリエイションを生み出すことを心がけています。

Q. 今回デザインする上で拘ったポイントや気を使ったところなどありますか。

A.
今回のカプセルコレクションをCONVERSE TOKYOの世界観にどんな風にアクセントにするかを意識して、店頭に並んだ際に、デニムのきれいなインディゴとグレーが洗練されたイメージになるように作りました。
また、サマーコレクションなのであまり厚手のデニムは使わずライトオンスのデニムで、マニッシュだけれど女性らしい生地の落ち感がしっかり出るものを選んでいます。
特にデニムはカジュアルなイメージだけどモードよりに仕上がっていると思います。
細かいディテールでいうとコンバースのシューズのシューレースをイメージしたレースアップのシャツだったり、オーバーサイズで作ったシャンブレーシャツのポケットのカン止めをあえて星型にしたり。
オリジナルの総柄プリントを施したシャツは一見遠目でみるとドット柄に見えますが近くで見ると星型のドットになっているなど、プリントが主張しすぎない洗練された印象に仕上げました。

一つ星のTシャツは、アメリカ古着のTシャツの素材をイメージしていますがCONVERSE TOKYOのクリーンな印象は崩さないように作りました。
Tシャツを染めた後プリントし、もう一回洗いの加工を施して、行程を重ねて作ったこだわりの一枚です。
メインで一つ星のTシャツが目立つような全体をイメージしたラインナップに仕上げています。
今回のコレクションで使用したデニムの経年変化としては、メンズのグルカショーツは洗いのかかっていないデニムなので、ここから洗っていくうちにシルエットのハリを抑えられ落ち感が出てきます。
グレーは色が落ちてくることはないですが、インディゴの方はここから薄くなったりして、なじみが出てくるので着ている方の愛着がわいてくると思います。
何回も話し合いを重ねて作ったコレクションなので、満足いくものに仕上がっています。

Q. メンズとウィメンズそれぞれのおすすめのコーディネートを教えてください。

A.
メンズ、レディースともにワントーンコーデがおすすめです。
メンズは、シャンブレーシャツとグルカショーツで合わせるコーディネートが個人的にはおすすめです。
グルカショーツはスケーター風、ギャング風のスタイリングも着る人によってはまってくる、アレンジが効くアイテムだと思います。
レディースのフレアなワイドパンツは通年穿ける素材で、昔の海軍パンツのディテールを取り入れた女性がきれいに穿けるデザインと素材感です。
CONVERSE TOKYOの春夏コレクションアイテムにも自然と溶け込み、一つのアクセントになると思います。

Q. ブランドとしての今後の展開やトピックスを教えてください。

A.
ブランドとして10年経つのですがあっという間で、あまり今までコラボなどもしてこなかったのですが、今後はファッションブランドだけではなく、アーティストとのコラボなど、たくさんの方に認知していただけるように前衛的な活動ができたらと思っています。

Q. CONVERSE TOKYOのお客様に向けてのメッセージなど今一度お聞かせください。

A.
日本の職人さんたちの技術が詰め込まれたコレクションですので、是非一度袖を通していただけますと幸いです。
また、次回のCONVERSE TOKYO × KUROは今回とはまた違うデニムの素材を考えていますのでそちらも楽しみにしていてください。
Photographer:YU-KI